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お多福美人講座美しさは福を呼ぶ

2019 Nov. 5
お多福美人

運は人にあげたら減るのか?

 

小さい頃から、

「いいことをすると運の貯金になる」

「人を騙したり、ずるいことをすると運を減らす」

というようなことをよく聞きました。

 

まぁ、そういうもんだろうなと思いながら大きくなり、

高校くらいの時には、

「しょうもないことでは運は使わへん。

ここぞという時、人生の大事な時に使う」

と思っていました。

 

大学卒業後、長年の夢が叶って芸者になれたときも、

「これは自分だけの力ではない。

ご先祖様が功徳を積んでくれていたからに違いない」

と思っていました。

 

また、芸者になってからは特に、

自分があまりに恵まれた境遇にいるような気がして、

それにひきかえ両親は大変なことが多く、

親の運を全部自分が使ってしまっているように思っていました。

 

芸者時代、とても可愛がってくださったお客様(当時80代半ば)で、

折に触れ人生訓のようなことをお話しくださった方が、

「兎にも角にも

この世は

運と縁

されど、気力・体力」

と、書いてくださったことがありました。

 

多くのお客様にとって、運に愛されるということはとても大切なことで、

私も、ますます「運」について考えるようになりました。

 

運についての成功者の話で有名なのは、松下幸之助さんですよね。

面接で、

「君、運がええか?」

と聞いて、

「悪い」

と答えた人はどんなに成績優秀でも採用しなかったというあのお話。

 

一応書いておきますが、

私が芸者になったのは、松下幸之助氏がこの世を去られて20年ほどあと。

 

お目にかかったことありません!

講演でも、活字でも、私に対しての年齢設定がとんでもないことになっている場合があるので

念のため。

 

ちなみに息子は数年前まで、

「戦争前はどんな感じやったん?」

と真顔で聴いてきていました。

私は一体幾つやねん!!

いや、息子の頭どうなってるんや?

 

本題に戻って、その、松下幸之助さんのエピソードが、

今日のテーマになっている

「運を人にあげたら減るのか?」

の答えになっていると思うのです。

 

どうしてこんなことを思うようになったのかというと、

本屋さんで立ち読みをしている時に、

ある財界人の方が、

「運は人にあげると減る」

という内容のことを書いておられたのが発端でした。

 

その方はお座敷にいらっしゃるタイプの財界人ではなく、

お付き合いされている人たちも私たちが普段お座敷でお目にかかる方々とは違ったタイプ。

スピリチュアルなことにも関心があるタイプの方のようにお見受けしていました。

 

その方が、

「運は人にあげると減る」

と書いておられたことが衝撃で、それが頭を離れず、

「本当にそうなのかな。怖いな」

と思うようになりました。

 

そのときの私の頭の中は、

「どんな問いにも、絶対に正しい答えが、この世には、いや宇宙には存在している。

だから正しい答えを知らなければ!!」

という切羽詰まったような想いでいっぱいでした。

 

善と悪

正と誤

どこかに必ず存在する答えをどこからか教えてもらって、

その通りに生きれば自分は間違いのない幸せな人生が送れるような気がしていたのです。

 

結局その本は、その他の部分は興味がなかったので買わなかったのですが、

頭の中はその後何年も、

「運って、人にあげたらなくなるんだろうか」

という恐れがあったように思います。

 

そのことが気になって、運についての本を色々読み、

運は伝染すると書いている人が多数で、

しかしながら、少数ではあるものの、

「関係ない」

と書いている人もいて、本当のことはどっちだ!

あの本をもう一度読まねばならないのではないかとずっと気になっていました。

 

 

そして今、そんなふうに恐れていたあの頃の私に言ってやりたい。

「運は人にあげたら減るって思ってたら減りますよ!

減らない、むしろ増えていくって思えば、増えていきますよ!!」

と。

 

人間は、自分の信じていることに従って人生を創る。

どんなに偉い人が言っていたことでも、

データがあっても、

みんながしていても、

自分が違うと思えば違うし、

自分がそうだと思えばそうなるのが、

どうやらこの世の秘密だと思うようになったのです。

 

この世は地獄だと思っていれば出会う人は鬼に見えて、

この世は辛いことばかりだと思っていたら辛いことばかりになって、

この世は私にいつも優しいと思っていたら、そう感じることばかり起きる。

 

自分が信じていることだけを拾い集めて、

自分の信念に合わない出来事は記憶から取りこぼすようにできているからこそ、

松下幸之助氏は、

「運がいい」

と信じている人だけを採用して、

自分に起こるラッキーなことばかりに注目できる人を採用した。

 

「運は人にあげると減る」

と思って生きていれば、そう感じることばかりに意識がいって、

それが自分の真実になって、その信念通りの人生を経験する。

 

それだったら私は、

 

「運は減らない。

元気な人や美しいものからエネルギーをもらったら、

自分はまたそこから新たなエネルギーを生み出して、

この世を循環してその人にもそのエネルギーを注げる。

 

だから、ただ吸い取ろうという感覚で人と接しない。

 

反対に、人にあげたような、吸い取られたような気がする時は、

自分があげている、吸い取られているという意識でその人に接してしまっている。

 

どんな状態の人と接しても、自分が一方的に吸い取られることはなく、

その人の中にある美点・優しさ・面白さなどに波長を合わせることができたら、

自分の中にある、

愛情や豊かさと同調する部分が共鳴して、必ず新たな愛情や豊かさをこの世に生み出していく」

と思って生きたいと思いました。

 

誰か有名な偉い人が言ったことをありがたく拝聴せずに、

自分が心地いいと思う考え方、

リラックスできる考え方、

そうだったらいいなぁと思う考え方を信じればいいと今は思っています。

 

そんなこと言いながら、

松下幸之助氏が言ったことをそのまま拝借してるじゃないの

とツッコミが入る展開で書いてしまっていますが、

この、運の部分は幸之助さまと私はぴったり考えが一緒。

でも、もちろん考えが違うところがあって当たり前で、

だからこそ自分の人生。

そのときに、

「天下の松下幸之助が言っているんだから、

私が間違っていて、幸之助さまの考えが全て正しい」

と思ったりはしないようになったということなのです。

 

自分が何かに対して、どんなことを思い、

どんな信念を育むかを委ねてもらっているから、

自分が生まれてきた意味があるのです。

 

誰かがやってうまくいった方法と、自分がうまくいく方法は違うかもしれない。

誰かにとって楽しいことは、自分にとって楽しくないかもしれない。

誰かが真実と思っていることは、自分にとっては嘘かもしれない。

 

「じゃあ、私はどう感じるんだろう。

どう思うんだろう。

どんな世界が好きなんだろう。

どんな考えをとり入れたいんだろう」

 

そうやって、ひとつひとつ自分の世界を創っていくことが、私にとって

「生きる」

ということの大きな意味になりました。

 

正しいことは外側にあるんじゃなくて、

自分の内側にある

 

だから、みんな違っていい

私はみんなと同じでなくていい

みんなも私と同じでなくていい

 

人はそれぞれ、自分が好きだと思う考え方(または無意識にこうだと思い込んでいる考え方)

に沿って生きていく。

 

そして、そう思うようになってからは、生きるのが本当に楽に、幸せになりました。

 

自己啓発の本や、目に見えない世界の話、いろんな本を読んで、

「この考え方素敵だなぁ」

と思える考えは自分の人生にどんどん取り入れる。

 

違う部分も、どちらかが正しくてどちらかが間違っているわけではなくて、

どんな考えで生きたいかをそれぞれが選んでいるだけ。

 

 

信念が人生を創るんだから、どんな信念を持つかは慎重に吟味したいと思うのです。

 

こんなことを書いていたら電話がかかってきて、

「今、運は人にあげたら減るのか?」

っていうテーマでブログを書いているところだよ〜」

と話したら、

「絶対減るで。

間違いなく減る」

と言い切っていました。

 

ブログをあげたら読むように!

と申し渡して電話を切りましたが(笑)、

もし、繰り返しそう思っていたら、やっぱりそれが真実になるだろうなぁと改めて思いました。

 

心から自分の考えを信じられるかも、現実を創るのには影響大。

 

本当に

「減らない」

と思っていたら減らないけれど、

「自分の分をあげたら減る」

「運の悪い人と一緒にいたら自分も悪くなる」

という観念が根付いている場合は、そちらに引っ張られる可能性もあります。

 

 

そもそも、

「運」

は古代から人間にとってのとても大きな関心事。

だからこそ、いろんな人が、いろんな角度から検証して、

それぞれの持論を展開しているのです。

 

 

「減りそう」

と思うときには、

「この人なら減りそうにない」

と思う人とだけ付き合うという選択があってもいい。

日によって、信じることが変わってもいい。

 

「運のいい人と付き合いましょう」

ということが、様々な運の本で書かれているのは、

そうすると運が良くなりそうだということを多くの人が無理なく信じられるから。

 

失敗が少なく、やりやすく、

すでに多くの人が実践して実績を出しているので、

簡単にその信念を自分のものにできるから。

 

安全な道を歩きたくて、

害になりそうなものは近づけない人生を歩むのが好みという場合は、

多くの人が整備してくれたその道を歩いて道中を楽しめばいいし、

先に歩いた人は少なくても、自分がいいと思う道からの景色を見てみたい、

その道を整備したいという人はその道を歩けばいい。

 

または、

安全な道を歩いているつもりなのに、

「あなたの近くに運の悪い人が歩いていて、

その人と離れないと、運が悪くなりますよ〜」

と囁いてくるヤクザな駕籠かきのようなのが登場。

手持ちの路銀がなくて、

駕籠には乗れず、

運が悪いと言われている人と離れるのは困難で、

それなのに駕籠かきには脅され、切羽詰まったような気持ちになったときに、

「自分が信じたことが現実を創る」

という考えを思い出して、

「運は減らない」

とその道中だけその考えを採用したっていいのです。

 

 

 

「人生どん底」

という人を助けたことがきっかけで、

その後とてつもない富や幸福を手に入れた人もいることを思えば、

「運の悪い人と一緒にいたら自分も悪くなる」

というのは人類全体の真実ではなく、

それを信じる人にとっての真実だとわかります。

 

どんな考えで生きるかに、いい悪いはなくて、

どの考えだと自分が楽で、楽しくて、安心して、ホッとして生きられるかが大事。

 

こういう想いを、キュッとまとめて

いろんな層の方にも抵抗なく読んでもらえるように書いたのが、以下の記事です。

今日の記事とはまた違った角度から書いていますが、

 

「自分に合った成功法則を自分でつくるのが人生」

 

という想いは同じです。

 

メトロポリターナ10月号

「その成功法則、必要?」

https://metropolitana.tokyo/ja/archive/otafuku-bijinkoza49

 

次のブログでは、

私が採用したい信念・したくない信念について書いてみようと思います。