お多福美人講座美しさは福を呼ぶ
宇宙の法則と古来からのいわれ
東京の半蔵門での講演があり、宿泊は東銀座ですることにしました。
泊まっているホテルから築地方面にまっすぐ行けば、昔住んでいたマンション。
料亭さんも置屋も目と鼻の先です。
私が芸者をやめようと思ったとき、一番強く思ったのは、
「これからは、本当にやりたいことをやっていこう」
ということ。
もちろん、なりたくてなった芸者だったので、楽しかったしやりたいことだったのですが、長い時間飲むのは嫌いでした。
また、芸事よりも日本の伝統的な暮らし方や言葉に関心がありました。
おばあちゃんが昔から何度も言っていたことわざとか教訓のようなことも好きでした。
だから、芸者を辞めたとき、次に何をするかは決めていなかったのですが、自分の命を使って惜しくないこと、本当にこれがやりたいって感じることをやりたいと思っていました。
また、必要なものは、必要なタイミングで、必要な形で目の前に現れるというのは本当か自分の人生で実験したい気持ちもありました。
結果、思わぬ方向から出版の話をいただき、それがきっかけで講演をするようになり、昔から好きだった
読む
書く
話す
ということが今の私の仕事になりました。
また芸者の仕事の中で、お客様と一緒に楽しい時間を過ごしたり、お客様が元気になってくださったり、知らない話を聞かせていただいたりという、芸者の仕事の中でも好きだった事はそのままに、長い時間飲むと言う苦手だった部分は、講演講師になってからはなくなりました。
その過程で、自分の人生を自分の望む方向にむかわせる秘訣のようなものがあることを幾度も感じ、それを掴んだような気持ちになったり、でもまたわからなくなったり。
今も「自分の人生を使って実験」のまっただなかです。
「宇宙の法則」と言われているものと、古来からのことやざでかぶる部分を見つけたりするとすごくワクワクするし、
反面、あたかも伝統のようにいわれているけどやめた方がいいと思えることもあって、それを吟味したり考えたりするのが楽しいなぁと思っています。
笑う門には福来る
とか
人を呪わば穴二つ
とかいうことわざは、まさに潜在意識の働きをわかりやすく言い得たことわざですよね。
一方、自分に厳しく他人に優しく
は、私はしっくりきていなくて、
自分にも他人にも優しくでいいと思っています。
自分も他人も同じように大切に思って、自分を後回しにしないことが、今の時代なら昔よりずっとたやすくできるし、そうすることで、一層周りを大切にできるように思います。
宇宙の法則や潜在意識の働きを説く多くの人が、今の現実は100%自分が創っていると言っていますが、私はまだそれが完全には腑に落ちていません。
「全く願ってないことが起きてますけど!」
と思うこともしばしば。笑
でも、そういうひとつひとつの疑問に対して、自分の人生で答えを見つけられたらいいなと心から思っています。
そして、自分が心から「こうだ!」と納得出来たことを周りの人と共有できたら幸せだなぁとも。
久しぶりに新橋の花柳界に来て、
芸者を辞める時の気持ちを思いだし、
今の人生を思いきり楽しもうと改めて思いました。