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お多福美人講座美しさは福を呼ぶ

2019 Dec. 26
活動報告

千代里 周防監督の映画で銀幕デビュー❤️

 

 

「小学生の丸坊主の男の子が不足しています」

という記事をツイッターかFacebookで読んだのが始まりでした。

 

ときどき丸坊主になるうちの小学生の男の子に聞くと、

「行く行く〜!」

とのこと。

早速お母さん散髪店のバリカンが唸りました。

 

 

 

運良く息子はエキストラに採用されたのですが、

募集要項をよく読むと、

保護者も一緒に出演するきまりだそうで、私もお供で行くことに。

 

千代里の銀幕デビューは周防監督の作品。

なんという豪華さ!

(周防監督に申し訳ないのでここらでやめておきます)

 

かわいそうに、息子は絣の着物が似合いすぎ!笑

写真で選ばれたわけではなく、

コネでもツテでもなく、抽選?

それにしても、素人にしておくのは惜しいほどの昔の田舎の子顔です。

彼に一番似合うのは、

野球のユニフォームではなく絣の着物かもしれません。

 

 

「映画のエキストラなんて、人扱いされないからね。そのつもりで行かないとショックを受けるよ」

「最初に、”芸能人に握手を求めるな”とか、いろいろ長い注意を受けるはず」

「目立とうとしたり、変に演技をするなとか、いろいろ言われると思うよ〜」

と、息子にレクチャーして早朝の集合場所へ。

今まで所作指導などでお仕事させていただいたドラマなどの現場では、

私は外部の人間なのでいつもとてもよくしていただいていましたが、

スタッフさんやエキストラの方は本当に大変だなぁと感じることが多く、

そこへ自分がいちエキストラとして行くのは、なかなか勇気のいることでした。

ところが・・・

着付けやセットの現場はやはり活気となんとも言えない空気感があって、

東をどりの楽屋を思い出し、

「そうよね、こういう感じよね。なつかし〜」

と思っていましたが、いざ現場の雰囲気はとても和やか穏やか紳士的。

 

私は自分の着物を着て行っていたので支度が早く済み、

そのおかげで、主人公とそれを追う俳優さんたちとのシーンに出させていただくことになりました。

あの方と、あの方と、そして私たち親子だけが一つの画面におさまるなんて夢のよう!

 

予想に反して、

こんなに親切にしてもらっていいのかと思うようななか、撮影が進んでいきました。

 

最初のシーンの撮影現場では、

ある俳優さんが自分が使っていたカイロを、わざわざ遠くから息子に持ってきてくださって、

「寒いでしょ。これ使ってね」と着物の襟元に入れてくださいました。

 

すごいオーラを纏いながらまっすぐ息子に向かって歩いてくる俳優さんに

最初は圧倒されていましたが、

その優しい心遣いに、息子はもちろん私も大感激でした。

また、違う俳優さんは待ち時間のあいだ息子とけん玉をしてくださいました。

お疲れのところ、優しいなあととてもありがたかったです。

でもけん玉は下手くそでした!笑

 

この日は寒買ったのですが、息子は単衣の着物に素足。

撮影の合間に、息子の横を通りかかった周防監督は、

「この子にあったかい上着持ってきてあげて〜」

と笑顔で言ってくださって、

息子にとってこの撮影は、何もかもがとても心に残る素敵な経験になりました。

息子に「お母さん、みんなめっちゃいい人やったやん!すっごい楽しかったで」

と言われたのですが、やっぱりそこは周防監督の人望やお人柄なんだろうとしみじみ感じました。

 

映画は「〇〇組」

と監督の名前がついて、

作品ごとというよりは監督ごとに

一つのチームがあって作品を作り上げて行くそうですが、

周防組はスタッフの方も本当にみなさん素敵な方で、業界のイメージがすっかり変わりました。

 

今まで観た周防監督の作品から感じる、なんとも言えないおかしみや人の優しさ、

切なさやひたむきさは、こういう雰囲気だからこそ生まれるんだろうなと肌で感じることができました。

撮影は一年前で、公開になるまでは撮影のことなど口外してはいけないということだったのと、

公開されてからも、観るまでは本当に映っているのかわからなかったので、

ご報告(というか自慢!)が遅くなりました。

本来は公開日に観に行く予定でしたが、息子のインフルが完全に治ってから行くことに。

私たちが出ているところがすっぽりカットされている可能性もあるのでドキドキでしたが、

3カット親子で映っていました!

どのシーンに出ているか、詳しく書くと構成上差し障りがあったり、

どの俳優さんがよくしてくださったかなどは、

ご迷惑になるかもしれないので書くのを控えようと思いますが、

私の顔がちらっと見えるのは、後半のクライマックスの追いかけっこの部分です。

息子はいつも飛び出し坊やです。

息子の顔ははっきり映ってたかどうか・・・

 

DVDが出たら、なんども一時停止して息子と楽しむ予定です!

大正の活気が伝わる楽しい映画、

ぜひ冬休みにご覧くださいませ!