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お多福美人講座美しさは福を呼ぶ

新型コロナ騒動から感謝日記までの心の動き

 

はっきり覚えていないくらいなので、

1月ごろには、新型コロナは私にとってまだ遠いお話だったのだと思います。

とにかく、

「インフルエンザにかからないようにしないと!

講演に穴をあけられない」

という例年通りの冬の緊張だけを覚えています。

 

 

2月の東京はいつもより人が少なくて、

インバウンドで湧き返る前、ほんの5〜6年前の街はこんな感じだったなぁと思いながら街を歩いていました。

2月の上旬にはまだ、コロナによるキャンセルを考えることもなかったように思います。

2月の末には、電車で移動が少し怖いと思うようになりました。

 

 

結局、27日の講演が最後になり、

3月のキャンセルが入りだし、

結果的に3月はすべての仕事がキャンセルになりました。

 

今のところ、7月の仕事までキャンセルの連絡が入っています。

 

毎年なら、今頃から6、7月の安全大会の講演依頼がどんどん入ってくる時期ですが、

さすがに今年は3月に数件依頼があったものの、それ以降新規の問い合わせはない状態。

 

一年前からご依頼いただいたものも、来年に延期が多く、

どうやら今年いっぱいは講演の仕事はほとんどないだろうなぁという感じがしています。

 

 

 

これが仕事の状態で、

子供のことはというと、3月からずっと学校はお休み。

 

今年は小学校卒業の3月だったので、

もう少し早くから休業の計画をしてもらえれば

数日の猶予ができて、最後のお別れや締めくくりがスムーズだったのではないかという思いもありましたが、

世界の厳しい状況をみれば、休業自体は今思えばよかったと納得しています。

 

 

私は家での執筆以外は仕事がなくなったので、

朝から晩まで息子と一緒に過ごすことになりました。

 

子供がもっと小さくて、自分も働きに出ないといけないとしたら、

こんなにのんびり子供とは過ごせなかったので、

仕事がない不安はあっても、この時間は大切に過ごそうと決めました。

 

今までは、自分も時間に追われていたし、

子供も学校や習い事やスポ少など、そこそこ忙しい生活だったので、

一緒にこんなにのんびりするのは初めてかもしれません。

 

 

息子が幼稚園に入る前は、息子は忙しくありませんでしたが、

まだ私がここ数年のように仕事が安定していなかったので、

何かと心が焦っていました。

考えてみれば、今も、再び仕事は全く安定しない状態になってしまいましたが、

子育てに慣れてきたこと、子供もある程度大きくなったことで、

「まぁ、なんとかなるだろう」

という気持ちでいられるようになったのだと思います。

 

こういう気持ちでいられることがまず幸せだと思いました。

どんなに大丈夫だと思おうとしても、追い詰められたような焦ったような気持ちになることはあるし、

過去に何度もそういう感情を味わっているので、

状況が大変でも、心だけはのんびりしていられることは我ながらありがたいことです。

 

 

そして、この1ヶ月を一緒に過ごしたことで、

今まで見えていなかった、見ていなかった息子の良いところや成長に気づくことができ、

コロナ自体は早く終息して欲しいし、こんな状態になったことは喜ばしいことではないけれども、

コロナによって引き起こされたことを恩恵として受け取ることもできるんだと考えられるようになりました。

 

 

また、仕事に関しても、この先どうなるんだろうという不安もないことはないけれど、

講演の講師をするということを、思いがけず長く続けさせていただけていたことへ

しみじみ感謝の気持ちを感じるようになりました。

 

 

また、トイレットペーパーがある幸せは当たり前のことじゃない、

とトイレで幸せを感じたのは私だけではないように思います(笑)。

 

 

食器を洗ったり、洗濯を干したり、今まで面倒だと思うこともあった家事も

それができる水や洗剤、食器に衣類、いろんなものがあることと、

それができる身体があることをありがたいと思えたのはコロナ騒動のおかげかもしれません。

 

 

「毎日が奇跡だし、毎日が感謝なんだ」

といろんな人が言っていて、

多分そうなんだろうけど、

毎日を慌ただしく生きていると

自分の心がそれにピンとこないなぁというのが本音でした。

 

 

ところが、今は結構な時間、

「毎日が奇跡で感謝なんだ」

と実感しています。

乾いていないと水が染み込まないように、

不自由がないと私は幸せを感じられないのだろうかと若干悩みますが、

感謝日記を書きたくなったのはこういう心の動きもあったからでした。