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お多福美人講座美しさは福を呼ぶ

大石忌 その1

先日、数年ぶりに祇園の一力さんで大石内蔵助の法要「大石忌」に行ってきました。

お座敷に出ていると、

「今日は討ち入りの日だね」

とか、

「大石内蔵助の命日だね」

という話題になることがありました。

そういう日は料亭さんでも、さりげなくそれにちなんだお軸などをかけておらたのを思い出します。

ところで皆さま、忠臣蔵はお好きでしょうか。

私は『忠臣蔵』ときくと、ずっと

「え〜、嫌い!しょうもな〜」

と思っていました。

子供の頃はまだ、年末といえば数日にわたるスペシャルドラマで『忠臣蔵』の放送があり、

両親が好んでそれを見るせいで、私の年末のテレビの予定は大崩れでした。

「あんなもんの何が面白いのか全くわからん!!」

そんな気持ちで一緒に観ることもボイコットしていましたから、

「日本人が大好き忠臣蔵」

「視聴率が欲しいときの忠臣蔵」

といわれていても、忠臣蔵の筋さえわかっていませんでした。

恥ずかしながら、そんな状態のまま芸者になり、

歌舞伎でも忠臣蔵を観ることが多くなりました。

わからないながらも

一緒に観に行ったお姉さんたちが

「お軽勘平」

「一力の段」

「七段目」

「遅かりし由良之助」

などというのを聞きながら、忠臣蔵がどんな話かわかるようになろうと努めましたが、

まず混乱したのは名前!

あさのたくみのかみ(浅野内匠頭)

きらこうずけのすけ(吉良上野介)

おおいしくらのすけ(大石内蔵助)

この三人は、三人とも名前が9音!

なんだそんなことと思われるかもしれませんが、

あさのたくみのかみ

きらこうずけのすけ

は、言い方も似ていて(似ていませんか?)、いつも混乱していました。

大石内蔵助だけは、実家のとなり村に大石という地名があったので、

「この人ええもん」とインプットできましたが、

「あれ?あさのたくみのかみが悪いおっさん?」

「きらこうずのすけ?きらこうずけのすけ?」

なんていうことがしょっちゅう。

しかもその上に、歌舞伎では浅野内匠頭は塩冶判官(えんやはんがん)

吉良上野介は高師直(こうのもろのお)

大石内蔵助は大星由良助(おおぼしゆらのすけ)

と名前が変わるのです。

しかも、大石内蔵助は良雄(よしお)と言われることもあります。

高師直なんて、番組を見たって「こうしちょく」

としか読めないし、誰が誰かわからないわよ!

という状態でした。

私は、小説を読むときも、名前などを覚えず雰囲気で進めてしまうことがあるので、

名前の混同は今も時々起こっています。

そんな状態の中、「赤穂浪士は悪もの」という説などをきくと、

「あれ?吉良のおっさんが悪もんと思っていたけど、ちがうの〜?」

と混乱は深まるばかり・・・

 

 

大石忌にちなんで、しばらくは忠臣蔵について書こうと思います。

次回は、忠臣蔵のあらすじです。