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お多福美人講座美しさは福を呼ぶ

みちのく旅日記 2 青森の美味しいもの 1

前回、まずは市バスに乗るみちのくひとり旅と書きましたが、

その前に市バスに乗る前の空港からホテルまでが先だと気づきました。

飛行機での移動の時、

到着した飛行場からどうやって街中や目的地まで行っているのか、

いつもほとんど覚えていません。他の方でも同じ症状の方がいらっしゃるのでしょうか。

バス?電車?どうやって行くんだろうと思いながら、夢見心地のまま旅が始まっているような気がします。

学生時代に沖縄に行った時などはレンタカーで移動することが多かったけど、

それは飛行機を降りてから決めていたような・・・

ほぼ行き当たりばったりで動いているので、毎回、空港で

「はて、この先どうするのか・・・」

ということになります。

講演会社を通してご依頼いただいた場合は、

行程表をつけてくださっているので、それに従って移動するので事なきを得ています・・・

2019年2月に秋田県の鹿角(かずの)へ講演に伺った時も、

青森空港から青森駅へ行き、そこから電車に乗って秋田県へ向かったので、

青森空港は二度目(と思いきや、青森の街中を歩いている時に

「ここ、芸者時代に行ったことがある!」と思い出した場所があり本当は三度目)。

前回は空港バスに乗って、青森駅の手前の新町1丁目のバス停で降りて、

青森魚菜センターへ行ってのっけ丼を食べたんだっけ、と思い出しました。

前回の空港バス。雪の壁がありましたが、今回はほとんど積もっていませんでした。

のっけ丼は、具材をいろんなお店で好きに買って、ご飯にのっけていただく海鮮丼。

市場のようなところにいくつものお店が並んでいます。

往年の女優を思わせる上品な女性(80代と聞いてびっくり)が、

「ここへ嫁いで来て以来、毎日ずっとここで立っているのよ」

とお話しされていたことなども思い出しました。

前回は、のっけ丼を食べてから全力ダッシュで青森駅まで走ったことも思い出しました。

ダッシュした先の青森駅での一枚。

本当に小さい頃、こういうかっこうのおばあちゃんをまだちらほら見かけたものです。

今回は講演の主催者様のご厚意で、タクシーで青森市内のホテルまで。

雪が降っていて、キャリーケースもあったので、ホテルまでタクシーはありがたかった〜!

知らない土地に行った時、話好きの運転手さんだと、

その土地のいろんなことを教えてもらえます。

関西に生まれて、北は東京までしか住んだことがない私は地理感がメチャクチャ。

青森入りの前日に、白神山地に行けたらいいなぁなんて考えていました。

冬は立ち入り禁止のところが多いけれど、まだ歩けるところもあるような記載もあって、

「近くまでバスで行ってみるか」

なんて思っていました。

「1日でねぇ、恐山行って、大間のマグロ食べて、白神山地行ってとかいうお客さんがいるんですよね〜。

それ全部やるには2泊3日くらい要りますよ」

とのこと。私も似たようなことを考えていましたよ。お恥ずかしい・・・

青森空港から大間までは車で3時間。恐山も同じくらい。

白神山地はビジターセンターまで1時間ちょっと。

大間も恐山も行く気はなかったけど、白神山地はいつかは行ってみたいところ。

今日これから、行って行けないことはないけれど、

こんな雪の日に思いつきで行くところではないので

結局、その日は青森市内をウロウロすることにしました。

着いたのがお昼の12時頃だったので、

ホテルで荷物を部屋に入れたらまずは昼ごはんを食べようという予定。

美味しいものや郷土料理についても運転手さんに教えてもらいました。

運転手さんによると、青森オススメの食は

大間のマグロ

ホタテの貝焼き味噌

けの汁

じゃっぱ汁

ばら焼き

など。

マグロとホタテはわかるけど、「けの」と「じゃっぱ」と「ばら」とは何でしょう。

詳しく伺うと、

けの汁というのは、

おおざっぱにいうとお味噌汁。粥の汁がなまったものという説あり。

醤油で味付けすることもあるそうなので、味噌汁とは言い切れませんが、

一番の肝は、小さなサイコロ型に具材を切るということ!

具は大根や人参、ごぼう、ふき、ワラビや、ぼう、こんにゃく、油揚げ、凍み豆腐などいろいろだそうですが、

とにかく小さな四角が汁に入っています。

この話を聞いた時、

「切るの大変〜!具を適当に切る私には無理」

と思いましたが、食べてみて、具が小さな四角であることで、

味がよくしみて美味しいものだなぁと感じました。

見た目も可愛らしかった。

じゃっぱ汁は、タラで作られることが多いそうですが、

あら汁のようなもの。頭や骨や皮、内臓のことも指すそうです。

私は、いりこのだしが苦手で、あら汁も飲めるものと飲めないものがあるので、

けの汁に挑戦してみようと思いました。

ばら焼きは、玉ねぎとバラ肉をタレで焼いたもで、米軍の三沢基地周辺が発祥だそう。

青森県と一括りにしているけれど、

津軽地方

下北地方

南部地方

沿岸地帯

とそれぞれの地域で文化も気候も違うので、

オススメの郷土食もかわるそう。

同じ料理でも地域によっていろんな違いがあるそうです。

そういったものを集めた郷土料理のお店のオススメを聞くと、

郷土料理 おさない

とのこと。

運転手さんから駅まではバスが出ていることを教えてもらったので、

荷物を置いて一息ついてから、まずはお昼ご飯を食べに街中へ繰り出しました。

お昼のラストオーダー13時とサイトには書いてありますが、

私が伺った時には13時30分だったような・・・

とにかくホテルからバス停まで歩き

(最初は、間違ったバス停で10分ほど待っていました)、

市バスに揺られて約10分。

お店のすぐ前でバスを降りて、駅前通りにあるお店へ飛び込みました。

そしてそこで迷いました。散々迷いました。

ホタテバター焼定食にするのか、ホタテ組み合わせ定食にするのか。

郷土食といわれたみそ貝焼きは、

ホタテと卵を一緒に食べるのにあまりピンとこなくて候補外。

ホタテバター焼は1,340円。

一人で食べるランチにしては豪勢ですが、

組み合わせ定食はその上をいく2,470円

でもそこには、

活ホタテ刺し

活ホタテバター焼き

などがついてきます。

結局、小市民的心情が勝って、

ホタテバター焼き定食にして、お味噌汁をけの汁に変更してもらいました。

店内の張り紙に

「りんご入り餃子」

なるものがあって、次回はこれも食べてみようと思いました。

結果的に、この量でもかなりお腹がいっぱいになって(ホタテバターだけならあと10個くらいは行けそうだけど)、

ホタテ組み合わせ定食にしなくても十分だったなと思いました。

味はそれはもう、美味しいに決まっています。

新鮮なホタテをバターで焼くんですもの。

美味しいものを食べている時に、たまにうちの小学生が

「食レポして」

と言いますが、

「うるさいわい」

と一蹴しています。

美味しいものを食べている時はだまっていたいもの。

好きな人たちを美味しいものを食べながら、

「美味しいね〜」

と言い合うのは幸せですが、細かい説明なんてしてたら味わうのがおろそかになって・・・

黙って一人で心ゆくまでホタテを味わった後ろめたさもあり、

家に帰ったら息子にスーパーで買ったホタテバター焼きを目いっぱい食べさせてあげる名目で

私ももう一度ホタテを食べようと目論みながらお店を後にしました。

この日は、この後雪の中の青森駅周辺を不審者のように行ったり来たりして、一旦ホテルへ。

雪の中の青森駅行ったり来たりについてはまた次回。